今まさに「仕事を辞めたい」と、思っている方もいれば、今まで「仕事を辞めたい」と、1度でも思ったことがあるという方はたくさんいます。
2019年秋に行われた約300人の社会人を対象としたアンケートでは、74%の社会人が「たまに仕事を辞めたいと思う」、もしくは「何度も仕事を辞めたいと思ったことがある」と、考えていることがわかりました。
目次
仕事辞めたい7つの理由とは?
社会人で「仕事を辞めたい」と、思っている(思ったことがある)方は全体の7割以上にも上ることがわかりました。
では、仕事を辞めたいと思っている人たちはなぜそう思っているのか、その主な理由をピックアップしてみましたのでご覧ください。
給料が安い
最も多かった「辞めたい理由」は、給料に関することです。
何のために働いているかと問われれば、生きていくためであり、生きていくためにはお金が必要です。
「この仕事内容ならこんな薄給でも仕方ない」と、思えれば良いのですが、仕事の内容や労働時間に明らかに見合っていない給料で、しかも、給料アップする気配もない、逆に給料が経営不振のせいで下げられたとなれば、仕事へのモチベーションは下がり、仕事を辞めたい気持ちになります。
労働時間が長い
ノー残業デーを設けている企業も増えてきましたが、結局それが機能していない、もしくはそんな制度もない企業は多いです。
日本人は世界でも労働時間の長さはTOP5に入る長さで、会社に連泊せざるを得ない人や連泊をせずとも毎日長時間の残業が続いたり、休日出勤ばかりだと、プライベートの時間がほとんどない方も少なくありません。
人間関係がつらい
常に「辞めたい理由」のTOP3にランクインする理由の1つが人間関係です。
仕事内容や給料自体は満足しているのに、人間関係が満たされないという方は非常に多いです。
お局的な人に嫌われて会社の同僚から無視されたり、仕事のできない部下を押し付けられたらストレスはたまります。
あなたが思っていることを面と向かって相手に伝えられれば良いですが、問題になる可能性は高いです。
上司や先輩が厳しい
人間関係と似ていますが、自分より上のステータスの社員の言うことには逆らえないものです。
仕事を教えてくれる先輩や上司がバンバン仕事を回してきて、彼らの希望通りに仕事を終えていなかったら小言を言われたり、言われた仕事ができていても、そのデキに文句をつけてきたりします。
仕事内容に満足できない
仕事をしてみるまで明確な仕事内容はわからないものです。
あなたが思い描いていた仕事内容ではなかったとか、興味のない部署に回されて、結局やってみたものの興味は持てなかった、もっとスキルアップしたいのに同じ仕事しかやらせてもらえないなど、理由は様々です。
自分がしている仕事内容に満足いかなければ、仕事も会社も好きになれません。
会社方針や社風が合わない
「会社の方針なんて入社前にホームページを見ておけば分かること」と、思われる方も間違っていませんが、リアルな方針や社風は入社して肌で感じてみないとわからないことです。
特に、中小企業は、これからどう事業を展開していくのか、もしくは縮小していくかは、平社員にはわからないことです。
評価してもらえない
外資系企業などでは個人の能力や成果に応じて給料が変わる「成果主義」を採用している所が多いです。
しかし、日本は年功序列を採用しているのもありますが、あなたがやった仕事で成果を上げたのに、「チームで成果を上げた」と、捉えられるためなかなか評価してもらえません。
どんなに頑張ったところで評価されなければ、仕事へのモチベーションが下がるだけでなく「このままここで働き続けても何も変わらない」と思う原因となります。
仕事辞めたい!その前にやってみる事
あなたの「仕事を辞めたい」という気持ちは変わることはないのでしょうか?それとも「仕事を辞めたい」を「もうちょっと続けてみよう」という気持ちに変える余地はありますか?
あなたのように仕事を辞めたいと思った「先輩」達が行った辞める前の対処法をまとめてみました。
有給を取って気持ちをリフレッシュ
ちょっと会社と距離をおいてみませんか。
人間関係に満足していない方も、仕事内容や労働時間に不満を抱えている方も、1度会社から距離を置いてみてください。
会社から離れることで気持ちがリフレッシュできるだけでなく、客観的な物事の見方ができるようになり、今抱えている悩み・問題を解決に導くこともできます。
辞めたい理由やと原因を自己分析
あなたがなぜ仕事を辞めたいと思っているのか、その理由と原因を自己分析してみましょう。
思い当たる節を全て紙に書きだしましょう。
紙にリストアップしてみると、一時的な感情の乱れで仕事を辞めたいとか、よくよく考えてみると辞めるほどじゃないと、思うこともあります。
ただし、このリストアップは気持ちが落ち着いている時に行ってください。
友人や家族に相談
仕事を辞めるかどうかは大事なことですし、結婚している方は家庭のこともあるので自分勝手に仕事を辞めるのは様々な意味で危険です。
ですから、社外の友人や家族、兄弟に相談してみましょう。
第三者に相談することは、人それぞれ経験してきたことや考えが異なるため、客観的に物事を考えられるだけでなく、あなたが思っていたことと全く違う意見を述べてくることで新たな考えが生まれるきっかけともなります。
カウンセラーや専門家に相談
特に、結婚している方であれば、どんな理由であれ、今の生活を守るために仕事を辞めるなという家族もいるでしょう。
独身の方で親御さんに相談した方も、「たった数年で仕事を辞めるなんて甘い」と、言われることもあるでしょう。
上司や先輩に相談
仕事を辞めたいと思うなら、職場の人に相談すれば、あなたの仕事ぶりやあなたの職場での状況を目にしているので、1番あなたの気持ちを伝えるのには最適な人材です。
ただし、相談する前にはなぜ仕事を辞めたいのか、その理由をはっきりさせた上で、上司に仕事を辞めたい意思を伝えます。
そうすれば、あなたの悩みに対して上司が改善策をあなたや部署全体に講じてくれることもあります。
ただ、いきなり上司に相談するのは緊張するという方は、先輩に相談してからアドバイスをもらった上で上司に相談する機会をもらうと、話もまとまって相手も理解してくれやすくなります。
会社にポジションチェンジや異動願い
会社や給料自体に不満はなく、人間関係や仕事内容が問題であれば、部署や支社の異動願いをダメもとで出すのもおすすめです。
環境も異なればスキルアップにもつながりますよね。
しかし、これはそう簡単にできることではありませんから、今のあなたの気持ちをしっかりと述べられるように準備しておくことも忘れないでくださいね。
休職
日本の企業で有給休暇をとるとなれば、マックス平日5日、土日を合わせて9日というのが暗黙の了解ですよね。
「そんなんじゃ気持ちをリフレッシュすることもできなければ考えをリセットすることもできない」という方もいます。
だったら、いっそのこと休職してしまいましょう。
好きなだけ仕事を休むことができれば気持ちはよりリフレッシュできますし、この期間にじっくりと仕事について客観的に考えることができます。
ただし、この期間中は(証明できるような)病欠などでない限り無給ですし、休職を認めない企業もあることもあるので、事前に調べるか、総務の方などにそれとなく質問してみると良いでしょう。
こんなサインが出てるなら仕事を辞めるべき
「仕事を辞めたい」と、漠然と思っているうちは辞めるべきでも辞める時期でもありません。
しかし、一刻も早く仕事を辞めるべき状況があります。
その症状や仕事を辞めるべき理由について見ていきましょう。
心身共に破壊寸前
「体が資本」という言葉がありますが、その体も、そして、その体を支えるメンタルにも今の仕事が影響を与えるようなら仕事は辞めるべきだといえますし、仕事も思うようにできなくなります。
よくある症状が鬱で、今では各企業に1人は鬱病患者がいると言われていますよね(病気の重軽度問わず)。
人間関係が苦痛すぎる
「すべての悩みは対人関係の悩み」という言葉があるくらい、対人関係はなかなか希望通りに行かないものです。もう既に会社関連の人間関係でかなりのストレスを感じていて、今までそれを良くしようと試みたものの何も改善されなかったのならば、辞めても良いでしょう。
人間関係は直しにくく、あなたのストレスはたまる一方だからです。
ただし、転職する際には人間関係で失敗しない環境を選択することを意識してくださいね。
根本的に仕事が合っていない
対人恐怖症の気があるのに営業へ配属された、全く興味が無いのに経理に回されたなど、あなたの適正に関係なく仕事を振り分ける会社が日本ではほとんどです(海外は希望の職種・ポジションにつけるのが基本です)。
やってみたらすごく自分には合っていたということもある話ですが、やってみてもやっぱり自分には合っていないどころか、この仕事がどれだけ自分に合っていないかわかったという方もいます。
結局、合っていない仕事をすることであなた自身も満足いかなければ、企業側も満足いかないだけでなく損する可能性があるので、その際には退職を願い出るのも良いでしょう。
やりたい仕事がある
もう既にやりたい仕事が見つかり、それを逃せば後悔する、そして、今の仕事に未練が無いのならばそちらに進むのも1つの手です。
ただし、未経験の職場や業界へ転職する場合は特に年齢に注意してください。
20代なら伸びしろがあるため未経験職種などに転職されやすいですが、30代を過ぎると経験業種のマネージャー(即戦力)として求められることが多く、未経験だと希望企業から断られるケースが多くなります。
未経験の場合、給料が今より下がる場合もあるので、20代であっても既婚者は要注意です。
仕事を辞めたいと頻繁に思っている
例えば、ミスをして上司にちょっと小言を言われたら「辞めたいな」と、思うことはよくあることですよね。
でも、それはあなたが仕事をしているからこそ起こるミスであって、上司もあなたに期待するからこそ怒ります。
そうではなく、ずっと会社に対してネガティブなイメージしか持てない、嫌な仕事を常にさせられているとなれば、頻繁に「仕事を辞めたい」と考えることもありますよね。
一時的な感情ではなく、真剣に長い間「仕事を辞めたい」と思っているならば、もう辞めた方が心身共にも良いですし、あなたが無駄な人生を送らずに済むかもしれません。
昇給・昇進が望めない
あなたがどんなに優れている人材であっても、会社の経営がうまくいっていない場合、今以上の昇進や昇給は望めないことがほとんどです。
会社に未来がないと思う
会社に将来性(このまま何も変わらないどころか悪化しそうという状況)がないと思うなら、今まであなたが得た経験やスキルも必要とされなくなる場合もあり得ます。
この場合、早く転職した者勝ちともいえる状況ですから、すぐにでも転職活動をスタートして問題はありません。
うつ病の人やその寸前の人
先述したように、今や企業に1人はうつ病患者がいると言われている時代です。
鬱を治す薬も手術も存在しません。
既に鬱になっている人はこのまま仕事を続けていたら重度の鬱になり、生死の危機にさらされることもあるため、一刻も早くやめてほしい所です。
鬱になりかけているという方は鬱になる前に仕事を辞めれば鬱になることは防げるので、すぐにでも仕事を辞める準備をしてください。
手遅れになってしまってからでは今の仕事で働けないどころか、転職することも難しくなってしまいます。
仕事のことを考えると眠れない
現代人は不眠症だという方も少なくありません。
この主な原因の1つに仕事によるストレスが挙げられます。
仕事をしていればストレスがたまるのは当然かもしれませんが、あまりに仕事のことでストレスを感じていると不眠症となり、最悪の場合、心身に影響を及ぼす危険性は高くなります。
そういった方も、仕事を辞めるべきかと悩むよりも大事になる前に辞めた方があなたの心身への負担は少なく済みます。
全然疲れが取れない
睡眠時間を十分にとっているのに、朝起きた時から身体が重く、昨日までの疲れが全く取れた感じがしない、そんな場合は要注意です。
寝ている間にうまく身体の回復がされていないと、身体のだるさや重さが残ります。
また、ストレスがたまっていることによって交感神経が優位になり、睡眠が浅くなっている可能性もあるので、最悪の場合、そこから不眠症やうつ病になることもあるので、これも会社を辞めるサインの1つと捉えることができます。
仕事に遅刻したり休むことが増えている
最近、会社へ遅刻することや休みが増えてしまったと思うなら、それは仕事に行きたくないという無意識のサインかもしれません。
仕事へ行こうとすると、家から出ようとした時、もしくは通勤途中、急に体調が悪くなったり、腹痛や吐き気、めまいをよく起こすことはありませんか。
「よくあることだから」と、そのままにしておくと、メンタルが疲弊してしまうだけでなく、その結果、身体を壊し、働けなくなってしまう危険性もあります。
体重の急激な変化がある
ストレスがたまると暴飲暴食に走る方、逆に食べられなくなってしまう方、このどちらかで同じ食欲をキープできるという方は少ないですよね。
そうなると、急激に体重が増加、もしくは減少しますが、この体重の増減こそがあなたの今のメンタルの状況を表しているといえます。
体重の増減はあなたの仕事へのストレスがかなり溜まっているということです。
今の仕事の愚痴を言うレベルならまだ辞めるべきではありませんが、あなたの抱えているストレスの大部分を占めているのが仕事であれば、仕事は辞めるべきです。
仕事を辞めたいのに言えない理由
仕事を辞めたいという意思は固まっているのに、どうしてもそれを会社側に伝えることができないことはよくあります。
では、一体なぜ仕事を辞めたいのに言えないのでしょうか。
辞めることに対して罪悪感がある
「せっかくこの会社に採用してここまで成長させてもらったのに、私が辞めれば会社に迷惑をかけてしまう」とか、「私が辞めたら私がやっている仕事をあの人にすべて任すことになって余計に忙しくなってしまう」とか、仕事を辞めることに罪悪感を抱く方は少なくありません。
罪悪感を抱くことは悪いことではありませんが、転職する以上、少なからず今の職場に影響が出ることは避けられません。
また、言い方は悪いですが、あなたが仕事を辞めても会社は新しい人を雇えば良いだけですし、あなた1人が辞めても会社の経営に響くことはほとんどありません。
ただし、迷惑をかけたくないというよりも常識的に考えて、繁忙期や仕事の区切りがつかない時の退職は避けましょう。
新しい生活になるのが怖い
今の職場を辞めれば、今までの生活とは変わるのは当然です。
人間関係も業務内容も、仕事に関する環境が大きく変わることでしょう。
慣れていないことをやると人間はストレスを感じるもので、無意識にあなたの中でストレスを避けたいと思っているのかもしれません。
そのため、「辞めたい」と言い出せないと考えることもできます。
決心が付かないようなら、今はあなたにとって転職する時期ではない、もしくは、あなた自身が時期早々だと思っているかもしれません。
そんな方は辞めたいと言い出せないことを責めずに、本当に仕事を辞めるべきなのか見つめ直すのも良い方法ですよ。
とにかく気まずい
仕事を辞めたいと簡単に言える人もいますが、多くの方はそれを切り出すのは気まずいと考えています。
通常、仕事を辞めると伝えてから1ヶ月間はその仕事に在籍しなければなりません。
辞めるといえば引き止められる
よくある話ですが、仕事を辞めたいと会社に伝えた際に引き留められることです。
特に、押しに弱い人は頼まれれば嫌と言えませんから、これを恐れて仕事を辞めたいと言い出せないと思っていませんか。
そう思っているのなら、退職願いを伝える前に会社側があなたの仕事を辞める意思が揺るぎのないものだと伝わるような辞めたい理由を考えておくことをおすすめします。
ただ、通常、相当会社にとって不要な存在でない限り、あなただけでなくほとんどの人に「もうちょっと頑張ってみれば?」とか「人手不足だからもう少しいてほしい」と、会社側は言ってきます。
「お決まりの言葉が来たな」と思って仕事を辞めたいと伝えれば、すんなり辞める方向に進むかもしれませんよ。
上司がつっかかってきそう
コンプライアンスが騒がれているこの時代にも、まだまだ熱血的な上司はいますよね。
仕事を辞めたいと言えば「お前なんか他の会社で使えるわけがないだろ」とか、「今までの恩を忘れたのか!」と、何を根拠に言ってくるのか、厳しい言葉を発して転職しようとしているあなたの心をへし折ってきます。
ただ、彼らのこういった言動は、あなたのためを思っているっているわけではありません。
自分の利益を得るためにやっていることです。
そもそも、企業が退職を認めないことは法律で禁止されていますから、違法行為です。
そういった楯もあることを頭に入れ、恐れずに仕事を辞めたい意思を上司に伝えてみましょう。
気が小さいから何も言えない
気が小さい人は思ったことを言えないので損をすることもたくさんあれば、タイミングを逃してしまうこともあります。
仕事を辞めたい意思を伝えるのも気が小さい方にはかなりの「山」となりますよね。
とにかくこういうタイプの方はちょっとでも波風を立てたくないタイプです。
同僚に迷惑をかけてしまいそう
あなたが今請け負っている仕事が多ければ多いほど、そして、会社では人手不足が続いているのならば余計に残された同僚や上司には迷惑がかかる、仕事量が増えることは容易に想像できますよね。
上述したように、あなたが仕事を辞めることで他の社員に影響が出ることは当然のことです。
その影響があまりにも大きくても、そうなったのはあなたのせいではありません。
それまでの企業のやり方が間違っているからです。
ただし、先ほどもお伝えしたように、常識的に考えて繁忙期や仕事の区切りがつかない時の退職は職場に多くの迷惑をかけることになるので避けてください。
人手不足の時に辞めたいなんて言えない
これもよくあるパターンですが、「今、会社にスタッフが足りていないからもう少し残ってほしいんだけど」なんて、言われたことがある方は多いですよね。
しかし、人手不足になったのは企業の責任なのです。
人手不足なのに人員を足さなかった、もしくは、人手不足を見越して人材のトレーニングをしてこなかったなど、そうなった原因は様々ですが、それはあなたの責任ではありません。
ですので、そういわれたら「それは私がやったことではないので、辞めさせていただきます」と、伝えても問題ありませんよ。
仕事を辞めた後が不安
次の働き口が見つかっていないのであれば、今の仕事を辞めた途端に収入は途絶えるどころか、転職先がずっと決まらなければ出費しか増えるものはありません。
これって不安ですよね。
今の仕事を一刻も早く辞めたいと思っていても、今後の生活の糧に関して何の目途もたっていなければ、やはり仕事を辞めるとは言い出しにくいです。
早速、転職エージェントなどに登録したり(1つだけでなく複数やるのがチャンスを増やせます)、今の職場のクライアントさんに掛け合ってみる(ただし、今の仕事に支障をきたすことが考えらえるのでやんわりと)など、転職活動をスタートさせ、いつでも今の仕事を辞めて問題ない状況を自ら作り出していくようにしましょう。
転職先が決まっていれば、気持ち的にも余裕ができますから、胸を張って仕事を辞めたいと会社に伝えることができますよ。
仕事辞めたい方は辞めるリスクも考える
ここまで読んでいただき、それでも今の状況を変えることができない、仕事を辞めたいという意思を固めることができない方は、仕事を辞めることで起こり得るリスクについてイメージしてください。
転職先が決まっていないのに仕事を辞めるなら、貯蓄がないといつ終わるかわからない転職活動に不安や焦りが出てくるでしょう。
また、手続きの面においては、退職によって社会保障の切り替えや納付を自動的ではなく自らマニュアルでやることになり、経理だった方はもしかしたら楽かもしれませんが、一般的に企業が行ってくれるものを個人で行うとかなり手間がかかります。
逆に、あなたが入りたいと思っていた企業に転職できても、働いてみるとあなたが思い描いていたものと異なることは少なからず必ず出てきます。
あなたの希望を全部満たす転職先なんてほぼありません。
現職に不満をもっていると、転職先に希望やメリットを追いがちですが、その場の感情や半端な覚悟でやるのなら、その代償は少なくないことは覚えておいてくださいね。
大小「辞めるリスク」についてしっかりとイメージした上で、仕事で実現したいことや大切にしたいことを追求し、数年後のビジョンを描いてみましょう。
仕事を辞める流れ
仕事を辞めたいと思っているなら、その後の流れについても知っておいて損はありませんよね。
仕事を辞めると会社に伝えてからどんな風な流れになるのかについてご紹介していきたいと思います。
ただし、退職願を書く前に、業務の流れや繁盛期などを考慮し、上司と相談して退職日を決定してから行ってください。
今はインターネットで退職願の書き方なんていくらでも出てきますから、それを参考にして書いたものを提出したもので構いません(企業にとっても形だけなので)。
マックス40日までしかキープできないもので、使えないままでいる方も多いでしょう。
だったら退職前に使ってしまいましょう。
有給の買取りをしてくれる会社もありますが、これは法律でそうしろと決まっているわけではなく、会社の「好意」によるものです(というよりも、優良な人材を有給消化のために短期間でも失わないため)。
中には仕事を辞めると伝えたらすぐに有給がゼロになる企業もあるので、できれば仕事を辞めると伝える前に使っておきたい所です。
業務的に言えば引継ぎはもちろんしなければいけませんし、クライアントがいる方は、そちらにも退職の旨を伝えて挨拶に行く必要があるでしょう。
それ以外にも、会社から借りている物、例えば、社員証やPC、名刺、ユニフォームなど、人それぞれですが、そういったものを返却し、会社からは、預かってもらっている年金手帳などを返却してもらってください。
離職後に転職活動を始めるのであれば、離職票をもらうなど、その後の状況によって人それぞれ手続きは様々ですので、あなたがどうするべきかは今務めている会社の総務・経理の方に訪ねると良いでしょう。
転職活動は働きながら?辞めてから?
今の仕事を辞めるなら、転職活動をしないと収入は得られないわけです。
では、仕事を辞めたいと思っている方は、転職活動を在職中にすべきか、退職後にすべきかについて見ていきましょう。
転職活動は働きながらするのがおすすめ!
働きながら転職活動をすれば、収入が途切れる心配もなく、離職期間が職務経歴書にないというメリットがあります。
安定した収入が確保できれば、気持ちに余裕を持って会社選びができますし、離職期間が長ければ長いほど企業側からの印象は悪くなるため(そもそもいつ転職活動が終わるかは誰も知りません)、在職中の転職を断然おすすめします。
仕事を辞めてから転職活動するメリットデメリットは?
仕事を辞めてから転職をスタートすれば、転職活動の準備にも時間をじっくりと費やすことができますし、働いていないので、面接スケジュールも自由に組みやすいというメリットがあります。
仕事辞めたい方におすすめの転職エージェント
転職先では、今のように仕事を辞めたいなんて思いたくありませんよね。
そんなあなたにとって理想の転職のサポートをしてくれるおすすめの転職エージェントをここでは5つご紹介したいと思います。
マイナビエージェント
20代や第二新卒の方をターゲットとした転職エージェントです。
どんな業界の求人も扱っているので、まだ転職したい業界が決まっていないという方にもおすすめですし、その中でもIT系の求人が充実しているので、IT系狙いの方にもピッタリです。
リクルートエージェント
どのエージェントよりも、求人数は多く、老舗であり、全国各地にオフィスを持っているので、地方の方にも利用しやすくなっています。
求人は、経験者に強く、年代的には20代後半から30代にかけての方におすすめです。
また、キャリアアドバイザーはややドライな面はあるのですが、専門分野に長けた方もいるので、転職したい業界が定まっている方には強い味方となるでしょう。
ビズリーチ
利用するにはそれなりの経験とスキルが必要になる転職エージェントです。
しかし、仕事にやりがいが見いだせなくて仕事を辞めたいと思っている方であれば、高収入な求人やあなたの今までの経験やスキルを活かした高品質な求人がそろっているのでおすすめです。
思い切って海外で働きたいと思っている方にも、ビズリーチは強いので、そういう方にはぴったりです。
doda
こちらも高品質でリクルートエージェント並みの公開・非公開求人を取り扱っている大手エージェントで、20代から30代の方の経験職の転職に向いています。
もちろん、求人は全国対応になっているので地方の方にも利用いただけます。
JACリクルートメント
イギリス生まれの転職エージェントということもあって、外資系企業への転職などに強いエージェントです。
ただし、経験やスキルはハイレベルなものが求められますので、今までの自分のキャリアやスキルに自信がある方にはぜひ挑戦していただきたいと思います。
仕事辞めたいは甘えじゃない!辞めてはいけない仕事なんてない
そもそも辞めてはいけない仕事など日本には存在しません。
ですから、辞めたい!と思ったら辞めても良いですし、ただ単に仕事をしたくないから辞めたいという理由を除けば仕事を辞めたいと思うのは甘えではありません。
しかし、責任感がある方であれば、「私が辞めたら会社は傾くかもしれない…」とか、「他の人に迷惑がかかる」と、思うでしょう。
例えあなたが辞めた後にその会社が倒産したとしても、それは会社の責任であり、しっかりとした人材採用や経営管理をしなかった会社の責任ですし、あなたがいなくても企業は他の代わりとなる人材を採用して経営は続いていきます。
ですので、今の会社にいておかしな症状が出て来たとか、精神的に苦痛であれば、仕事を辞めても問題ないのです。