日本の労働者の給料は、数字だけを見れば、世界的に見てもそんなに悪くはありません。
ところが、実際には労働基準法で定められているよりも就労時間は長く、サービスも質の高いものが望まれるため、中身と給料の額が比例していないといわれています。
目次
給料が安いことのデメリットとは
給料が安いことにメリットはほとんどありませんが、具体的にどんなデメリットがあるのかということを見ていきましょう。
お金も時間も失う
仕事にやる気が起きない
給料が高ければ「よし、この仕事も良い結果を出すぞ」と、なりますよね。
しかし、給料が安くて、しかも特にあなたがやったことが評価されないのであれば、仕事にやる気が起きないどころか、どんどんやる気が喪失していき、仕事も面白くありません。
劣等感や羞恥心を持つ
人間の価値はお金で測れるものではありませんが、周りの友人よりも給料が低いと、やはり自分はできないのかもしれないとか、どうしてこんな会社に入ったのだという劣等感を持ちます。
また、あまりにも給料が低く、それを恥に感じてしまい、自分に自信が持てなくなることもあります。
頭にいつもお金が浮かぶ
給料が低いと、やりたいこともできない、友人や恋人との交際時にも頭にお金が浮かび、それが態度にも出るので、しまいには他人からケチと思われたり、あなたと距離を置く人も出てくる場合があります。
本当にあなたの給料は安いの?!業界別平均年収を調査!
あなたの給料が本当に安いのか業界別に見る平均年収をチェックしてみました。
40代の方の平均年収を見て見ると、以下のようになります。
業種 | 平均年収 |
---|---|
総合商社 | 1,129万円 |
コンサルタント系 | 1,063万円 |
メガバンク | 1,004万円 |
生命保険・損保 | 948万円 |
通信系 | 893万円 |
自動車系 | 656万円 |
ホテル | 562万円 |
飲食業 | 542万円 |
農業 | 499万円 |
介護 | 375万円 |
ご存知のように、業界・業種によって給料は異なります。
転職を考える前にやるべき5つの行動
給料が安いから転職をすると決める前にまずは現職に在籍中にこんな行動をとり、給料が安い状況を脱してみましょう。
お金について考えよう
副業や不要なモノを売る
転職は面倒だと思うなら、副業や不要なものを売って不足分を補いましょう。
ただし、この方法は本職の給料が安さを根本的に解決する方法とはなりませんが、もしかしたら副業で開花して新たな本業を見つけられる可能性はあります。
残業して「仕事こなしています」アピール
給料を上げてほしいと直接言うのは日本人として気が引ける方は少なくないでしょう。
そんな方は残業して上司に仕事を頑張っているという姿勢を見せて、向こうから給料アップを伝えてくれるようにしましょう。
上司に交渉
仕事でもネゴが必要なように給料アップしたいならば上司に交渉することは1番の給料アップへの近道です。
クライアントにそれとなくアピール
営業の方などはクライアントと会う機会も多いですよね。
仲が良くてあなたの会社のトップとも知り合いのクライアントがいれば、それとなく給料を上げてほしいことを伝えましょう。
「給料が低くて嫌です」というのではなく、「もう少し給料アップしてくれたらみんな会社に留まるのですが」なんて、遠回しに表現すると、クライアントがトップの方に何かを言ってくれるかもしれません。
給料が安いことで転職する際の3つの注意点
しかし、その際に注意すべき点がありますので、ここでは3つの注意点をご紹介するわね。
提示金額だけで判断しない
求人内容でも、面接時に提示された給料を見ても今までよりはるかに良い給料だからそこに転職するというのはまだ早いです。
その中身をチェックしてください。
求人情報の内容を鵜呑みにしない
上記と同じように、表面だけで判断してはいけないのが、求人情報です。
様々な企業やネットショップなどのホームページでも悪いことは絶対に掲載しません。
求人情報も求職者がどんどん募るように悪いことは書かず、最良のことを書くようにします。
在職何年?退職金のことも考えて
給料が安いからといって転職するのはよいのですが、今の職に就いて何年目ですか。
例えば、1年や2年程度で転職となると、あなたがいくら仕事で良い成績を残していたとしてもあまり良い印象は受けませんので、能力があっても給料が良くて待遇も良い転職先は見つかりにくい確率の方が高いでしょう(特に新卒入社されている方は)。
また、勤続10年以上であっても退職金についても考えましょう。
自己都合退職の場合には退職金はもらえても低くなりますし、転職後そこにずっと勤めたとしても、終身雇用の方よりも退職金は減ってしまいます。
いくつかのパターンを考えて、将来的にお金の面で損をしない転職をしましょう。
給料の高い転職先に就くためにやっておくべき5つのこと
給料の高い転職先を望むのであればやっておくと転職に有利に働くことがあります。
それは一体どんなことなのでしょうか。
責任ある仕事に就く
例えば、管理職であったり、大きなプロジェクトのリーダーを経験されている方、そんな方は履歴書にそれを書くことができます。
スキルアップする(できることを増やしておく)
給料を高く払ってでも企業側が欲しいと思う人物になるためにはスキルアップが大事です。
それを証明する方法として、資格を取るのがベストでしょう。
難易度の高い資格であったり、TOEICなどのベーシックな資格であっても、点数が高ければ目を引きます。
今はグローバル社会でもあるので、英語と、それ以外の言語に堪能であれば尚、給料を上げることは容易になるでしょう。
コネクション(人脈)を増やす
インターネット社会とはいえ、どんな業種でも人と人とのかかわりがベースとなります。
人脈が広がることで求人情報も入りやすくなり、求人サイトにもまだ出していない求人情報が手に入る可能性は非常に高いです。
そこで、在職期間中にクライアントの方との交流をすることはもちろん、そこからさらに人の輪を広げたり、プライベートで異業種交流会やイベントに参加し、コネクションを増やしていきましょう。
視野を広げる
給料の高い転職=日本にある今より良い条件の企業で転職と考える方がほとんどです。
しかし、方法はそれだけではありません。
転職理由も+@を使ってうまく表現できるようにして!
転職理由のランキングトップは常に人間関係におけるものが上がっていますが、給料が安いというのも安定のランキング5位圏内にランクインしているのも事実です。
しかし、「どうして転職しようと思ったのですか」という、絶対転職時に聞かれる質問に「給料が安いからです」と、答えるのも問題ありません。
給料の高い転職先に就く前に知っておきたい転職サイトの選び方
給料が安いから転職するという方は、給料の高い転職先を重点的に狙いますよね。
そんな方のために、数ある転職サイトの中からどんな転職サイトを選べばよいのか、その選び方のポイントをご紹介しましょう。
ブラック企業率が低いサイトを選んで!
当然ですが、ブラック企業の求人掲載率が低いサイトを選びましょう。
どこがブラック企業であるかなんてひと目で判断することは一般の方であればできません。
未公開求人の多いサイトを!
どの転職サイトも未公開求人というものがあります。
ホームページ上で公開されていない求人があり、それはあなたに直接スカウトが来たりすることでわかるのですが、そういった未公開求人が多いサイトを選ぶのがポイントです。
そういった求人は、「一般レベル」の方を望んでいるのではなく、能力の高い人を望んでいることが多いので、待遇・給料を高く設定している場合が多いです。
質の高い求人内容が掲載されているサイトを!
質の高い求人が掲載されているサイトというのも、私たちにはなかなか判断ができないかもしれません。
しかし、これはそんなに難しくありません。
大手のサイトというのは、それだけ信用度があり、様々な企業から求人掲載を依頼されるわけで、ブラック企業も当然含まれています。
ところが、コアなサイトを選べば、求職者に求められるスキルは高くなりますが、給料も高く、それなりのステータスから就くことができる求人情報が載っているので、質が高いと認められますので、そんなサイトを見つけましょう。
専門的なサイトを選ぶ
既に転職したい職種(業種)は決まっているという方は、その職種を専門としたサイトを利用しましょう。
そうすることで、効率的に転活ができるだけでなく、その職種の企業同士はやはりどこかでつながっているため、下手な情報は流せませんし、見えない給料やインセンティブの競い合いがあります。
そのため、決まった職種に就きたいと思っている方は、専門的なサイトを利用することで、より高条件の企業に転職できる確率が高まります。
給料が高めの転職先探しにおすすめの転職サイト3選
給料が安いから転職する、そうなった際に利用したいおすすめの転職サイトをここでは3つ、その特徴と共にご紹介したいと思います。
リクルートエージェント
就職、転職と言えばなリクルートですが、リクルートエージェントは転職専門のサイトです。
リクルートというネームバリューがあるため、求人も自然と募り、国内の転職求人サービスとしてのクオリティもトップです。
ビズリーチ
質の高い求人、最初から給料が高い転職先しか目をつけたくない、そんな方にぴったりなサイトが、ビズリーチです。
このサイトの特徴として、管理職経験者など、能力がある方を求めているハイスペック求人なので、給料はおのずと高くなります。
活躍の場は日本国内にとどまらず、海外就職にも強い転職サイトとなっているので、あなたの限界にチャレンジしつつ、給料もアップしたい方にぴったりです。
マイナビエージェント
「給料が安いから転職する」、そう思って20代のうちに転職するのも手です(あまりにも在職期間が短すぎるのは良い印象を与えませんが)。
そんな若い世代にぴったりな求人サイトが、第二新卒や20代の方の転職をサポートするマイナビエージェントです。
給料が安い=転職OK!でも、その前に身に着けるべきことを身に着けよう
給料が安い=転職という方程式は決して間違っていません。
しかし、すぐにそういう方程式に直結するのではなく、その前にそれを改善できる方法をとること、それでもダメなら転職とするのも良いですが、転職前に押さえておくべきことなどをしっかり把握しましょう。
それを踏まえた上で、しかるべき転職サイトを上記の選び方を意識して選んだ上で利用し、あなたの能力を発揮できる給料の高い企業に転職しましょう。