今の仕事が嫌になってしまって退職したいけれど、上司に切り出してもなかなか手続きが進められないというときもあります。
それなら退職代行サービスを使えば良いと思いついたものの、親にバレてしまってとやかく言われ流のも嫌だという人もいるでしょう。
転職先にバレるのも後々に支障がありそうだと考えるかもしれません。
退職代行は基本的に親にも転職先もバレない仕組みになっているのでその理由を説明します。
また、万が一バレるとしたらどんなケースなのかも理解しておきましょう。


目次
退職代行が親や転職先にバレない理由を解説!
退職代行を利用して会社を辞めたことが親や転職先にバレてしまわないのはなぜなのでしょうか。
ちょっとしたことで簡単に気づかれてしまいそうな気がするかもしれませんが、状況がわかってしまわないような仕組みが作られています。
退職代行を利用している人が周囲に知られたくないと思うケースが多いからこそ、業者の方も十分に配慮したサービスをしているのでその詳細について確認してみましょう。


基本的にやり取りがメールと電話だから
退職代行業者とのやり取りが基本的にはメールと電話になっているのがバレない理由の一つです。
初回の相談は業者のオフィスに行って話をする場合もありますが、業者の方が自宅に来ることはありません。
オフィスに行くときにうっかり目撃されてしまったとしても、退職代行という大きな看板を掲げているわけではないので気づかれてしまうことはまずないでしょう。
退職代行では、退職のための会社とのやり取りが、どの程度の進捗状況なのかを連絡してもらえる仕組みになっています。
その連絡についても報告だけならメールで連絡してくれるのが基本で、相談すべき内容がある場合にも携帯電話に連絡をしてくれます。
その際にもまずはメールを使って携帯電話に電話して良い時間を聞き、日時を調整した上で連絡してくれるので周りに家族がいない状況で電話を受けることが可能です。
このように周囲にいる人にもバレにくい連絡手段を使う仕組みになっているので、退職代行を利用したことに気づかれてしまうことはほとんどありません。
ダイレクトメールなどが後日に届くことがないから
退職代行サービスを利用して退職に成功するまでは特にバレることがなかったとしても、その後になってから気づかれてしまうことがあるのではないかと思う人もいるでしょう。
例えば、様々なサービスを利用した後には営業のためのダイレクトメールが郵送で送られてくることがよくあります。
転職先でも退職に困ったらぜひ利用して下さい、あるいは他に友人などで退職できずに苦労している人がいたら紹介して下さいという形でダイレクトメールが来るのではないかと懸念する人もいるでしょう。
その手紙を、家族が郵便受けから取り出してふと差出人を見たときに、退職代行と書いてあったらバレてしまうことになりかねません。
ただ、退職代行は業務を終えたら営業のためのダイレクトメールを後日に送るということがありません。
退職したら次の職場で納得して働き続けて欲しいという姿勢を持っているからで、依頼を遂行したら業者の方から連絡が来ることはないのです。
新しい職場についての情報を提供する必要がないから
転職先にバレる心配がない理由としては、転職先の情報を退職代行業者に提供する必要がないことが挙げられます。
退職するという意向があることを伝えてもらったり、退職に関わる諸々の手続きをしてもらったりするために現職の会社についての情報を提供するのは必須です。
しかし、退職してからどの会社で働く予定になっていたとしても退職代行の業務に違いが生じることはありません。
ただし、税金などの手続きの都合で現職の会社から転職先に電話で連絡をしたい、郵送で書類を送りたいと言われるケースはあります。
そのときに自分で転職先の情報を送ってしまえば退職代行業者は転職先について知る由もありません。
また、その情報提供も業者に依頼したとしても顧客のプライバシーを守るために特に転職先の情報を悪用することはないのです。
このため、新しい職場に退職代行を使っていたことが知れ渡ってしまうことはありません。
退職代行がバレてしまうケースをご紹介!
退職代行を使っていた事実が、親にも転職先にもバレないような仕組みができているので安心と思う人も多いでしょう。
よほどのことがなければ大丈夫なのは確かですが、それでも何らかのきっかけでバレてしまうケースもあります。
どんなときに親や転職先にバレてしまう可能性が生じるのでしょうか。
典型的なパターンとして挙げられるのが三つあるので、何が発端になってどういう経緯でバレてしまうことがあるのかを確認しておきましょう。


自宅で家族に見られたり聞かれたりしたケース
親に気づかれてしまうケースは比較的多いものですが、その代表例として自宅で電話やメールを使って退職代行業者とやり取りをしているときにバレてしまうケースがまず挙げられます。
例えば、家族で団欒しているときに携帯に電話がかかってきて、しまったと思って部屋に戻って電話に出るという場合があるでしょう。
普段は気にせずに親のいる前で友人と電話をしていたり、とりあえず電話に出てから席を立ったりする習慣があると、まず出て行くという姿を見て不審に思ってしまいます。
やましいことでもあるのではないかと思われて聞き耳を立てられてしまい、会話の内容から退職代行を使っていると判断されてしまうことがあるでしょう。
また、スマホのメールで進捗報告を読んでいるところを、ふとしたタイミングで覗かれてしまってバレるということもあります。
自宅ではこのようなリスクが常にあると考えなければならないのです。
会社から自宅に連絡があったケース
退職したいと思っている勤め先から自宅に連絡があって親にバレてしまうというケースもあります。
退職代行業者に依頼すると上司などが直接連絡しないようにという話をつけてくれるのが一般的です。
そのため、会社関係者から自宅に連絡が来ることはないというのが原則ですが、例外はあるので気をつけなければなりません。
上司が飲み会のときなどにうっかり部下に対して、彼が退職代行を使っているという話をしてしまうことがないわけではないでしょう。
その話を聞いて退職することすら知らなかった同僚が自宅に電話をかけるという可能性があります。
そのときに自分が不在で親が電話に出ると、ちょうどよかったという気持ちで彼が退職すると聞いたけれど本当かという話をするでしょう。
その話の流れで退職代行を使っているという話を上司から聞いたという話題になる場合もあります。
このような形で人づてにバレることはあるので注意しなければなりません。
退職した会社と転職先の会社につながりがあるケース
転職先にバレてしまうケースはあまり多くはありませんが、典型例としてやはり人づてで知られてしまうというパターンがあります。
退職した会社と転職先の会社で面識がある人がいるケースです。
例えば、退職した会社と転職先の会社が同業種でもともと近い内容の事業をしていることから知り合いが多かったり、技術提携をしていて頻繁に代表者が顔を合わせる機会があったりすることがあるでしょう。
すると、転職先の上司や同僚が最近御社から転職してきた人がいるという話題になる場合があります。
すると彼はこちらの会社ではこういう人だったよといった話で盛り上がることも珍しくありません。
その話の流れの中で、退職したときには退職代行を使っていたということをうっかり漏らしてしまうこともあるかもしれません。
このようなリスクはゼロではないので、転職先の会社をどこにするかは慎重に考えた方が良いでしょう。