マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)とは、Word・Excel・PowerPointといったいわゆるオフィスソフトを使いこなせる能力を証明する資格です。
MOSは日本だけではなく国際的に認められている資格であり、MOSの資格を取得することによって国外でも活躍できる道が開けます。
現在ではビジネスにおいてパソコンを利用することは当たり前になっているので、MOSの資格を取ってパソコン操作に優れている人材であることをアピールできれば、就職や転職の際にも有利に働くことがあります。
この記事では、MOSの資格を持っていて転職を考えている人やMOSの資格を取った後に転職しようと考えている人に向けて、MOSという資格の内容や、資格を生かせる転職先、資格のメリット、資格試験の内容などについて紹介していきます。
目次
MOSってどんな資格?
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)資格は、その名の通りMicrosoft社が開発しているMicrosoft Officeソフトの操作を習得していることを証明するための資格です。
資格の分類としては、主に3種類のソフトに分けられています。
Word | 文書作成ソフト | ビジネスにおける資料製作などの基本となるソフトであり、書類を作成するためには欠かせないもの。 |
Excel | 表計算ソフト | 顧客情報や統計など、ビジネスにおける様々なデータを管理するために利用されているもの。 |
PowerPoint | プレゼンテーション用ソフト | 社内でのミーティングや社外への商品アピールなど、ビジネス分野で幅広く利用されているソフト。 |
現在ではビジネスマンとしてこれらのソフトを使いこなす能力が求められることが多くなっており、その証明となるMOSの資格を持っていることが就職や転職においてもアピールになることがあります。
MOS資格は日本の国家資格とは異なり、Microsoft社が公認している民間資格です。
そのため国際的な評価を受けている資格であり、パソコン操作の資格の中でも最も人気の高い資格となっています。
MOS資格を取得することによって、ビジネスマンとして日本国内だけではなく世界中で活躍することができる人材であることをアピールすることができます。
企業の中にはMOS資格を特に重視しているケースもあり、業種によっては採用の条件としてMOS資格が必須となっていることもあります。
ビジネスマンとして転職を考えるなら、MSO資格は持っていて損はない資格と言えます。
MOSを持っていると有利な転職先は?
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の資格を持っていることで有利になる転職先にはどのようなものがあるか挙げていきます。
企業の経理事務や営業事務
現在ではほとんどの企業の事務職においてパソコン操作が必須となっています。
中でも経理事務をこなすためにはExcelを使いこなすことが欠かせません。
企業の規模が大きくなるほど管理するデータも莫大なものになるため、Excelを駆使する必要性があります。
営業事務においてはPowerPointを用いたプレゼンテーション能力が求められることが多くあります。
PowerPointのスキルを持っていないと魅力的なプレゼンテーションができず、思うように業務が進まないことがあります。
税理士事務所や法律事務所
これらの事務所では数多くの書類を作成する必要がありますが、その大半はWordなどのソフトを使用してパソコンで作成されています。
そのため、MOSの資格を持っている人であれば書類作成に十分な能力を持っていると判断されて転職に有利に働くことがあります。
事務所によっては採用の条件として行政書士や司法書士の資格に加えて、MOS資格が必須となっていることもあります。
小売店における店長やマネージャーの役職
このような職場においても採用条件としてMOS資格が求められていることがあります。
店長やマネージャーを務めるためには店舗における売り上げや人材の管理をしたり、販売を促進するために魅力的な商品プレゼンテーションを行う必要があります。
そのような仕事をこなすためには当然ExcelやPowerPointを活用することになるため、MOS資格を持っていることが重要となっているのです。
パソコン操作の講師やインストラクター
パソコンについて人に教える仕事に就くためには、MOS資格を持っていることが必須となっていることがほとんどです。
オフィスソフトを自在に使いこなせる能力がなければ、講師やインストラクターを十分にこなせると認めてもらえないのです。
MOSを取得しておくことでパソコン操作に優れた能力を持っていると証明することができ、講師やインストラクターとしてパソコンの基本的な操作からオフィスソフトの扱い方まで幅広く教えられるようになります。
MOSのエキスパートとスペシャリストの違いとは?
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)資格はソフトごとに試験が用意されています。
試験科目の中にはスペシャリストだけでなくエキスパートのコースが用意されているものもあり、自分で選択して試験を受けることができます。
スペシャリスト試験では一般的な難易度のスキルが必要となっていますが、エキスパート試験ではより専門的なスキルや知識が求められます。
エキスパートコースが設けられているのはWordとExcelの2科目となっています。
もちろん上位コースであるエキスパート試験に合格して資格を取得するのが理想的ではありますが、就職活動においてはスペシャリストでも十分なアピールポイントになるとされています。
スペシャリストは基本的な知識を身につけて操作ができるようになれば取得はそれほど難しくありませんが、エキスパートはさらに深い知識と複雑な操作が要求されるため、取得するためにはある程度学習期間が必要となります。
無理をしていきなりエキスパート試験に挑戦するよりも、まずはスペシャリスト試験に合格してMOS資格を取得しておくことをおすすめします。
資格を取得した後でエキスパートにスキルアップすることもできるので必要であれば後でエキスパートになると良いでしょう。
MOSの資格を持っているメリットとは?
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の資格を持っていることにはいくつかのメリットがあります。
就職や転職の際に評価されやすい資格である
現在では世界中のビジネスの場においてMicrosoft Officeソフトが利用されているため、それらを使いこなせる資格を持っていることは大きなアピールになることがあります。
MOS資格を持つ人材を即戦力として優先的に採用している企業も見られます。
企業によっては採用の条件にMOS資格を持っていることを必須としていることもあるので、MOS資格を取得しておくだけでも働ける場所を増やすことができます。
自分自身の仕事の効率が高まる
Microsoft Officeソフトについての知識を深め、操作方法をマスターすることによってそれまでよりも効率よく作業を進めることができるようになり、パソコンを利用した仕事をより早く終えることができるようになります。
パソコン操作に対して苦手意識を持っている人や、どうしても効率が上がらないと感じている人はMOS資格の勉強をすることをおすすめします。
資格を手に入れるだけでなく、自分自身の仕事の効率化にも良い影響を与えてくれます。
パソコンに関わる仕事が未経験の人はアピールポイントになる
パソコンを活用した仕事の経験がない人がそのまま事務職などに転職を希望しても非常に不利ですが、MOS資格を取得することでMicrosoft Officeソフトを使いこなせる能力があるとアピールすることができます。
特にエキスパート試験に合格することができれば、未経験であっても優先的に採用されるケースもあります。
転職の際に自分に何かアピールできるものが欲しいという場合には、まずはMOS資格を取得しておくと良いでしょう。
MOSの試験日時、内容、流れ、料金など
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の資格試験は、大きく分けて全国一斉試験と臨時試験の2種類が実施されています。
この2つは内容に違いはなく、申し込み方法の違いとなります。
試験科目と試験日は試験が実施される地域によって異なるので、あらかじめ確認しておく必要があります。
試験科目にはWord・Excel・PowerPoint・Access・Outlookの5科目があり、Word・Excelにはさらに難易度の高いエキスパートレベルの試験も用意されています。
PowerPoint試験とエキスパート試験2つに合格し、さらにもう一つの科目にも合格することでMOSマスターの称号を得ることができます。
もし取得できれば通常のMOS資格以上のアピールポイントとなります。
試験の形式は実際にソフトを操作して解答するような形式になっていて、それぞれのソフトに関する知識だけでなく実際に操作して使いこなす能力も要求されています。
問題には操作の指示だけが示されていて、実際に使う関数やコマンドについては自分で選択する必要があります。
全国一斉試験に申し込むためには、まずはネットから受験者IDを登録しておく必要があります。
その後クレジットカード、銀行振込、郵便局振込などを利用して受験料を振り込みます。
受験料は1科目あたり10,584円となっています。
インターネット申し込みまたは郵便申し込みを済ませたら受験票が発行されるので、記載されている試験会場で試験を受けます。
受験後4週間から6週間程度で合格者には認定証が届きます。臨時試験に申し込むためには、試験の行われる会場に直接応募します。
この時受験料も支払っておきます。
その後ネットから受験者IDを登録しておいて、試験当日に指定の会場で試験を受けます。
臨時試験では試験終了後すぐに合否が判定されます。
合格していた場合にはこちらも受験後4週間から6週間程度で認定証が届きます。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)に求められる力とは?
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の資格を持っていて転職を考えている人や資格を取った後に転職しようと考えている人に向けて、MOSの資格とはどのようなものであるかを解説しました。
MOS資格を持っていることには様々なメリットがあり、転職先によってはMOS資格が有利に働くことがあります。
経理事務などを始めとするオフィスソフトを活用した仕事の経験が全くない場合でも、MOS資格を持っていることがアピールとなって採用してもらえることがあります。
このようなオフィスソフトを駆使する職種に転職を考えている場合は、転職活動の際にまずはMOS資格を取得することをおすすめします。
MOSの試験の内容や受験の流れがどのようなものかについても詳しく紹介しているので、MOS資格に興味を持った人はぜひ参考にしてください。
MOSパワーポイントで東京勤務が良いと考えました。田舎もんとパワポと本来、一緒にいるのでしょう。