20代後半から30代、40代前半は女性にとって生活環境が目まぐるしく変わる時期ですよね。
結婚したり、妊娠・出産などさまざまなイベントがあり、今まで続けてきた仕事からの転職を考える方も多くなる時期です。
しかし、結婚によって生活環境の変化や、家庭との両立が出来るかで悩んだり、その上転職となるととても不安になってしまいますよね。
今回は、結婚を機に転職するにはベストなタイミングがあるのか、注意することがあるのかなど女性の転職の悩みについて事前に知っておくべきことをご紹介します。


目次
女性が結婚を機に転職する際のベストなタイミング
結婚を機会に転職をしようと一念発起する場合に気になるのが、結婚前と結婚後のどちらのタイミングが一番良いのかということですよね。
環境変化を伴うので、真剣に悩む方も多いのではないでしょうか。
ここでは、結婚前後に転職するタイミングによる、メリットとデメリットを詳しく見ていきます。


転職を結婚前にするメリットとデメリット
結婚前に転職をするメリットは、これからの結婚生活を視野にいれて仕事を探すことが出来るので、雇用形態や会社の立地、福利厚生などこれからの生活スタイルに合わせた企業を選ぶことができます。
結婚後に、新居を購入する予定がある場合は、新居から通いやすい場所をあらかじめ選ぶことが出来るのも嬉しいですね。
結婚前に転職するということは、それだけ年齢が若い状態になるので選べる職種や仕事の幅が広がることも利点です。
また、結婚し妊娠・出産となると長期で休みを取得する必要がでてきますが、結婚をする前に転職してしまうことで、新しい職場の仲間との信頼関係をより深く築くことができ、産休や育児休暇が取りやすくなることが多いです。
デメリットとしては、初めから新生活を念頭にいれた仕事選びをするので、今までのキャリアを活かした仕事がない場合があります。
また、新しい生活と新しい職場の二重の環境変化に体力的に疲れてしまうこともデメリットと言えるでしょう。
転職を結婚後にするメリットとデメリット
結婚後に転職すると、結婚生活に慣れて落ち着いた生活が出来ている状態になるので精神的な負担は軽減され、現実に起こっている「家庭との両立」に不自由と感じる部分を中心に、その部分をクリア出来る企業をじっくりと選ぶことができます。
また、妊娠や出産などを慣れた職場で経験し、結婚してからの生活変化にも一段落しているので、転職先を見定める余裕もできています。
転職先を探せると、企業をじっくりと見定める事が出来るので失敗するが少なく最大のメリットといえます。
しかし、妊娠や出産後の育児等で毎日が忙しく、思っていた以上に転職に費やす時間が取れない場合があるというデメリットもあります。
また、女性の妊娠や出産は、とても喜ばしいことではありが、企業はより長く在籍し深い仕事を求める傾向がある為、育児や妊娠・出産を控えている既婚女性や、小さいお子さんがいる女性の場合、もちろん積極的に採用する企業も多くありますが、場合によっては時間の融通や休日などの折り合いがつかずに残念な結果になることもあります。
しかし、慣れ親しんだ職場で出産し、遠慮なく育児休暇を取得したうえで子供の成長を見過ごすことなく側にいてから転職することを選択される方も多いです。
タイミングは結婚後の働き方に合わせるのがベター
結婚前、結婚後どちらのタイミングにおいても、メリットとデメリットの両方があり、どちらか一方が正しいという答えはありません。
結婚を機に転職をするときに大切なことは、これからの働き方をあなた自身がどのように考えているかによってタイミングは異なります。
これから先も正社員として働きたいと考えているのであれば、結婚後のビジョンに合う職場に出来るだけ早く若いうちに転職する方が、今後のキャリア形成もできるのでおすすめします。
一方、子育てが一段落してから、ゆっくりと転職活動し家庭を優先できる職場を探すのも正しい選択といえます。
タイミングは、これからの生活で何に一番の重点を置きたいかによって変わります。
結婚を機に転職するなら注意しておきたいポイント
せっかく転職するのであれば、今な職場よりも居心地がよく、またやり甲斐を持てるような企業に就職したいと考えるのは当然のことですよね。
結婚を機に転職するからといって、そこに妥協する必要はありません。
希望する条件に合う転職を成功させ気持ちよく働くためには、独身の頃と比べると企業選びのポイントが少し異なります。
ここでは、結婚を機に転職するときの企業を選ぶときに注意しておきたいポイントを幾つかご紹介します。


就業形態のパターンが多く実績があるか
結婚し生活環境が変わると、今までのようにフルタイムの定時で働くことが難しくなることがあります。
そんな時に強い見方となるのが、時短勤務や勤務時間変更などの変則的な勤務形態です。
家庭の事情で急遽半日だけの勤務をしないといけなかったり、8時間のフルタイムではなく6時間勤務しか出来ないという事態が起こることは容易に想像ができます。
そんな時にも安心して勤務できるように、勤務形態がその都度変更できる職場は理想的です。
具体的には
- 時短勤務…子供が一定年齢になるまで短い時間で勤務できる
- 変形労働時間…忙しいときに時間を伸ばし、暇なときは勤務時間の短縮
- 半休や時間単位早退の取得が容易
などがあげられます。
結婚後は、子供が生まれると急な病気や授業参観など、独身の頃とは違い自分の用事以外にも仕事をお休みしなくてはいけない場合があります。
そんな時にとても役に立つので、募集要項に記載がない場合でも面接等でしっさりと確認してください。
残業や休日出勤、転勤や出張などの実態
独身の事であれば、残業や休日出勤は収入も増えるのですすんで行っていたことも、結婚すると難しくなります。
家庭と仕事を両立する為には、家族の不満がでないように職場選びをする必要があります。
夫婦の休みがまったく違い顔を合わせることがなくなると、家庭が成り立たなくなることもあり、あまりおすすめできません。
残業や休日出勤も、家事と仕事の両立をしていると精神的にも肉体的にも負荷がかかりすぎてしまいます。
また、出張で家を長く空けることは、既婚女性としては極力避けたいところで、転勤は家庭があるとなかなか難しいです。
こういった、勤務に関する内容は、求人広告に詳しく書かれていない場合も多くあります。
勤務条件は、これからの生活でとても重要になるポイントになるため、細かいところまでしっかりと確認することが大切です。
万が一、細かい質問をすることで嫌な顔をする企業であれば、例え転職したとしてもあなた自身とあなたの家族を大切にしてくれるとは考えにくいです。
結婚を機に行う転職は、家族を一番に考えて、家庭円満に過ごせる職場を選ばなくてはなりません。
産休、育児休暇の実績があるか
最近では、産休や育児休暇が取れると募集要項に記載がある企業が多くなりました。
しかし、制度はあるけれど実際に利用した実績がない事も多く手続きが滞ってしまうこともあります。
産前や産後の休日や、育児休暇の給付金など生活に欠かせないお金の部分も多く、今までに実績がまったくない場合少し不安を感じるかもしれません。
福利厚生がしっかりしており、女性社員も多く在籍していると、そういった手続きがスムーズなので、解らないことがあっても安心して尋ねることができます。
可能であれば、実績数が豊富できちんと募集要項にも公知している企業をおすすめします。