転職クエスト~社畜勇者が剣を捨てると決めた日~

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『中小企業診断士』の資格を持っているメリットやオススメの転職先

経営コンサルをしている中小企業診断士

皆さんは、今の会社に勤めてどのぐらい経っていますか?

ようやく1年経ってお仕事に慣れた人もいれば、いわゆる「まずは3年」という関門を突破した人もいるでしょう。

また、それ以上に長い年数を今の会社で過ごしている方もいるかも知れません。

「毎日こつこつ手を抜かずに頑張って仕事をしてる。でも、どうにもこの職場環境の中では自分が成長にあたって限界かも……」と感じたことがある人は、結構いるのではないでしょうか。

とはいえ、転職に向けて具体的にどんな風に準備していったらいいかもわからず、何となく今の会社で働き続けているという方もいるかも知れませんね。

近頃、取得しておくと転職に有利だと言われている「中小企業診断士」という資格があります。転職について考えている人は、既にご存知の方も多いかも知れません。

今回は転職の際に有利な「中小企業診断士」についてご紹介します。

転職に有利だから何となく名前は知っているというレベルの人も、既に転職に向けて資格を取得し終えた人も、改めてこの資格について知識を深め、今よりも有利に転職活動を進めましょう。

中小企業診断士ってどんな資格?

では、改めて、中小企業診断士とはどんな資格なのでしょうか。

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。法律上の国家資格として、『中小企業支援法』第11条に基づき、経済産業大臣が登録します

出典:中小企業診断協会ってなに?

つまり、国家資格です。

中小企業診断士の具体的な業務は、企業が成長する上での戦略を立てたり、それを実行するためのアドバイスです。

企業の間に入ってパイプ役を担う、いわゆる、経営コンサルタントです。そして、中小企業診断士という資格は、経営コンサルタントとしての唯一の国家資格です。

取得することによって、経済学や経営戦略の他にも、人事、マーケティング、お金周りの財務・会計、物流や店舗管理、IT、法務など、非常に幅広い知識を身につけることが可能です。

経営コンサルタントは名乗るために特別な資格は必要ありません。しかし、お客さん側の目線に立って考えてみましょう。

同じぐらいの知名度で、経営コンサルタントを名乗っているが資格を持っていない人と、経営コンサルタントを名乗っていて資格を持っている人、どちらの方が安心して仕事を依頼できるでしょうか。

どちらかというと、後者の方が安心してお任せできると答えた方も多いのではないでしょうか。

このように、経営コンサルタントのお仕事をしていると証明するために取得する自営業の方も多いのです。

中小企業診断士として登録している人数は、2017年度現在において、約26,000人です。資格保有者の年齢構成は40歳代~50歳代で役52%を占めており、30歳代は約9.8%です。

中小企業診断士の資格を持っている人にオススメの転職先は?

「中小企業診断士の資格を持っていると転職に便利だって何となく聞いてはいるけれど、実際にどんなところで有利になるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

先ほど資格紹介の際に、中小企業診断士は経営コンサルタントの唯一の国家資格だということをお伝えしました。

この資格を持っていることで、コンサルティングをする上で必要な知識がきちんと身に付いている、ということをアピールすることができるのです。

つまり、コンサルティング業界への転職では、持っていると非常に有利な資格と言えるでしょう。

コンサルティングと一口に言っても、その分野は多岐に渡ります。以下、一例ではありますが、コンサルティングの分野をいくつかピックアップしました。

戦略系ファーム

企業を経営する上での課題を発見し、その解決のためのプランを立て、実際にプランを遂行するための役割を担います。大企業や外資系の顧客を中心に、世界規模で展開している会社もあります。


マッキンゼー・アンド・カンパニー
ボストン コンサルティング グループ
ベイン・アンド・カンパニー
A.T. カーニー、ローランド・ベルガー
アーサー・D・リトル他

業務・IT系

企業の業務プロセスやオペレーションなどに対して、業務改善を行うことで経営の改善に繋げていくことがこの分野の特徴です。そのテーマは戦略策定、M&A、会計支援、CRM、SCMなどと非常に幅広い分野に及びます。


アクセンチュア
IBM
PwC
デロイトトーマツコンサルティング
アビームコンサルティング他

シンクタンク

民間企業に対してのマネージメントコンサルティングやITコンサルティングを行います。大手証券会社、メガバンクなどを親会社に持っており、大手企業グループならではの総合力をいかした活動に強いのが特徴です。民間企業向けの経営コンサルティングの他に、官公庁向けのリサーチなども行なっています。


三菱総合研究所
三菱UFJリサーチ&コンサルティング
日本総合研究所
野村総合研究所
NTTデータ経営研究所

ファイナンシャルアドバイザリー

財務会計や税務のアドバイザリーの他にも、M&Aや企業再生を、粉飾決算などの不正会計調査を担当する係争分析なども担っています。相手企業との契約締結までの複雑なプロセスにおいて、各種コンサルティングを提供します。不動産投資や売買譲渡手続きなどの支援も行うのが、このファイナンシャルアドバイザリーです。


プライスウォーターハウスクーパース
EYトランザクション・アドバイザリー・サービス
KPMG FAS
デロイト トーマツ FA
フロンティア・マネジメント

組織人事系

その名の通り、人や組織関係に特化しています。人事戦略や制度設計から組織の変革、意識行動改革まで担当しています。組織風土改革や人材開発、教育開発など、いわゆるソフト面でのコンサルティングの提供も行っています。


マーサー・ジャパン
ヘイコンサルティンググループ
タワーズ・ワトソン
グロービス
リンクアンドモチベーション

この他にも様々な分野がありますが、中小企業診断士の資格を持っていると、コンサルティング業界であればどの分野でも評価されます。転職先にコンサルティング業界を志望している方は、ぜひ資格の取得を目指しましょう。

また、中小企業診断士を持っていることで転職で有利に働くのは、何もコンサルティング業界のみに限定されているわけではありません。

この資格は、試験突破へ向けた勉強の中で、経済学や経営理論、財務・会計、運営管理、法務、情報システムなどの知識を得ることが可能です。

そして、これらの知識はビジネスにおいて役立つ幅広い知識と言えます。

つまり、デザイナーやイラストレーターなどのクリエイター、いわゆる専門職種を除いた多くの職種や業界における転職に有利に働く資格と言えるでしょう。

中小企業診断士は試験科目が多く、最低でも1年の学習期間が必要とされています。

つまり、この資格を取得することによって、知識の習得に粘り強く取り組み、継続力のある人だと見てもらえる可能性もあります。

中小企業診断士の資格を持っているメリットは?

先ほどご紹介したように、中小企業診断士は取得のための勉強をこなすことにより、ビジネスで役立つ幅広い知識が身に付く資格です。

また、資格取得後はコンサルティング業界の転職の他にも、幅広い企業での転職活動に有利に働く資格とも言えます。

では、実際に中小企業診断士の資格を持っていることで、どのようなメリットが発生するのでしょうか。この記事では具体的に3つの事例をご紹介します。

会社内でのポジションを上げる要素になる

企業によって条件は異なりますが、中小企業診断士の資格を取得することを管理職になる上での優遇条件に指定しているところもあります。

ポジションが上がると年収を増やすことにも繋がります。

転職をすると1からの再スタートということになり、仕事内容はもちろんのこと、会社内の物の配置や間取りなども全て覚え直さなくてはなりません。

どうせ転職して職場環境が変わるならば、ポジションや年収も前にいた会社よりも上を目指したいですよね。中小企業診断士の資格は、このようなことにもプラスに働きます。

収入源になる

現在、働き方改革の影響によって、社員の副業を認める会社が増加しています。

会社によっては既に副業を可能としているところもあるでしょうし、これから認めるように動き出している最中という会社もあるでしょう。今後、そういった会社は増えていくことが予想されます。

そんな副業ですが、今の収入に対してプラスアルファーの収入源を獲得することができます。中小企業診断士の資格も、そういったプラスアルファーの収入源に繋がる資格なのです。

中小企業診断士の資格を取得した後に中小企業診断士協会に入会しておくと、協会から仕事を依頼してもらえることがあります。

また、実際に自分の人脈を活かして、知人から仕事を依頼してもらうこともあるでしょう。

仕事内容としては、コンサルティング業界全般を任される大きな仕事はもちろんのこと、財務や会計のお仕事の一部分を手伝ったりなど様々です。

知り合いの税理士を紹介するだけでも手数料をもらうことができます。

「転職に向けて中小企業診断士の資格を取ったのはいいけど、まだ今の会社でのプロジェクトが終わってないから、なかなか転職することを伝えられなくて……」という方こそ、副業から始めてみるのはいかがでしょうか?

もちろん会社から副業の許可が出ていない場合は難しいですが、副業をすることで自分にどういった業種が適正かを見極めることもできます。

また、副業で受け持った仕事と転職先の業種が一致する、もしくは近い場合は、面接の際にアピールができますね。

人脈やネットワークの形成に役立つ

中小企業診断士の資格を取得することで、同じ診断士の人や、会計士や税理士などの他の資格保有者と交流する機会があります。

中小企業診断士の資格は、幅広い業種において有益な知識を身に付けられるとご紹介しました。

つまり、この資格の保有者の所属する業種も非常に幅広く、多岐に渡るため、人脈やネットワークの形成に役立ちます。

その例として挙げられるのが、セミナーなどの勉強会、研究会です。中小企業診断士には非常に数多くのセミナーや研究会の場が設けられています。

そういった場に参加すると、新たなスキルアップのための知識を習得するだけには留まらず、普段生活している上では知り合うことのできない人と会話をしたり、名刺交換をすることができるのです。

また、「2.収入源になる」の項目にも少し繋がるのですが、こういった場に参加することでひょんなことから仕事の依頼が来たりすることもあります。

もちろん、毎回確実に仕事の依頼をしてくれる人と出会うことができるとは言えません。

こればかりは縁と運に関わることですが、自分の思わぬ場所から仕事がくることがあります。自分の業種以外のセミナーにもぜひ参加してみましょう。

中小企業診断士の試験日時、内容、流れ、料金など

ここまでの記事の内容で、中小企業診断士の資格を取得しておくと、転職以外にも様々な場においてメリットのあることがわかりました。

では、そんな中小企業診断士の資格を実際に取得するにはどうしたらいいのでしょうか。この項目では、試験日時やその内容、流れ、資格取得にかかる料金までを説明します。

中小企業診断士資格取得試験は、第1次試験、第2次試験に分かれています。

第1次試験は基本的にマークシート形式ですが、第2次試験は論述試験と口述試験の2種類があります。

ここでは、第1次試験、第2次試験の論述、口述にパート分けし、それぞれの段階での日程や試験内容を説明します。

第1次試験

・受験資格
年齢や性別、学歴などの制限はない

・試験予定日
2020年度(令和2年)は7月中旬の土曜日、日曜日の2日間
※例年は8月中旬実施だが、2020年はオリンピック開催と重なってしまうので予定をずらすため

・合格率
第1次試験:21.7%(平成29年度現在)

・受験料
13,000円(税込)

・試験科目
科目数:7科目(配点は各科目100点)
試験形式:マークシート(四肢択一、もしくは五肢択一)

・試験科目の内容
※科目名:試験時間(分)
経済学・経済政策:60分
財務・会計:60分
企業経営理論:90分
運営管理(オペレーション・マネジメント):90分
経営法務:60分
経営情報システム:60分
中小企業経営・中小企業政策:90分

・合格ライン
1.総点数が60%以上かつ1科目でも40%未満の科目がないことを基準に、試験委員会が相当と認めた得点比率
2.満点の60%を基準に、試験委員会が相当と認めた得点比率

・合格の有効期間
第1次試験全科目合格の有効期間は2年間、合格までの科目合格の有効期間は3年間とされています。ここで合格していると、来年度、再来年度までは合格した科目の試験を免除申請することが可能です。
つまり、3年以内に7科目全てに合格することが第1次試験合格の条件であり、それ以降はまた全て受験し直す必要があります。

第2次試験(論述)

・受験資格
第1次試験合格者

・試験予定日
10月中旬~下旬の1日間

・合格率
19.4%(平成29年度現在)

・受験料
17,200円(税込)
※論述、口述試験分を含めた料金

・試験科目
科目数:4科目(配点は各科目100点)
試験形式:論述(15~200字程度)

・試験科目の内容
※試験時間は全て80分
組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略および管理に関する事例
マーケティング・流通を中心とした経営の戦略および管理に関する事例
生産・技術を中心とした経営の戦略および管理に関する事例
財務・会計を中心とした経営の戦略および管理に関する事例

・合格ライン
総点数が60%以上かつ1科目でも40%未満の科目がない

第2次試験(口述)

・受験資格
同年度の2次試験(論述)合格者
※口述試験を受ける権利の有効期間は同年度のみ

・試験予定日
12月中旬

・合格ライン
試験における評定が60%以上

中小企業診断士は容易に取得できる資格じゃない!だからこそ転職で役立つ!

ここまで、中小企業診断士の資格そのものや役割をはじめ、資格を保有することのメリットや、おすすめの転職先、実際に資格を取得するにあたっての2020年度の試験日程や試験の流れなどをご紹介しました。

こうして見てみると、中小企業診断士の資格取得までの道のりは容易なものではなく、大いに時間と努力が必要であるということがわかります。

特に、上述したように勉強には最低でも1年間を要する資格でもあり、取得へ向けて粘り強く取り組まなければなりません。

しかし、それほど苦労をして取得する資格だからこそ、資格を保有することによるメリットも多いと言えるでしょう。

中小企業診断士の資格取得の勉強をすることで、幅広いビジネスの知識を身に付けることができます。

長い道のりにはなりますが、その先には転職の選択肢がいくつも広がる未来が待っています。中小企業診断士の資格を取得して、転職による新たな人生のスタートを輝かしいものにしましょう。

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